設計と見積もり

太陽光発電システムの設計は、必要とする電力量から太陽電池の容量を決めるべきですが、現実は予算の上限が有りますし、設置場所の面積(屋根の大きさ)の制約から設置容量が決める場合が多いです。

例えば、住宅身集地に多い寄棟の屋根に設置する場合ですが、屋根面の大きさから公称最大出力の太陽電池モジュールが南の屋根に20枚と、東と西にそれぞれ8枚設置できるとします。

そして、太陽電池モジュール1枚当たりの出力電圧は15から30Vが一般的で、モジュールを直列につないで、電圧をパワーコンディショナに送ります。

太陽電池モジュール1枚の最大出力電圧が20Vで、パワーコンディショナの入力電圧が200Vとしたとき、直列にモジュールを10枚つなぐことで200Vになります。

そうすると、先ほどの南の屋根に設置した20枚のモジュールは、2ストリング構成にできるため出力電圧は200Vとなり、東と西に設置した8枚のモジュールは直列につないでも160Vにしかなりません。

以前までは、隣の屋根のモジュールを使用してストリング間の電圧を同じ値にする工夫をしていましたが、施工が厄介であることから、現在では接続箱の中に昇圧回路を備えてあるものが売りだされており、屋根面別にストリングを構成しても損なく発電できるようになっています。

設置場所や発電量の確認は当然ですが、予算や施工時期などについて施工業者と詳細な打ち合わせをしておく必要がありますし、施工業者は太陽電池モジュールや機器の搬入経路、スペース、作業環境についても調査しておかなければいけません。

言いだすときりがないのですが、建物の状況として影がかかってしまうか、建物の形状に適した工事であったり、発電した電気を使用するまでの機器など、色々あります。

以上のような準備を整えた上で、見積書を作成して工事契約に入ると良いです。

ライフスタイルや環境に対する考え方などを加味して太陽光発電を提案して行くことが重要と思います。

設置後の問題が起こらないためにも、発電を阻害する要因が存在する場合は、詳細な説明をしてもらえます。

太陽光発電の設置が決まると、施主と施工業者は契約書を交わし、この契約書には工事の内容や場所、請負金額や支払い方法などが記載されています。